DJインタビュー



管理人:さて、DJインタビューの記念すべき一回目はDJ KAZさんです、よろしくお願いします! DJ KAZ:どうもどうも、よろしくお願いします! 管理人:いやあ、元気でハキハキしてて気持ちの良い若者ですなあ。 DJ KAZ:(笑)いやいや、若者ってほどの年齢でもないですよ。 (この後KAZさんの年齢を伺って管理人よりも年上だということが分かる) 管理人:うわ!年下だと思いました…だって肌とかすごいキレイですよね? DJ KAZ:若い頃は老けて見られてて最近やっと実年齢と容姿が一致してきたカンジなんですよ、実は……。高校生の時から30歳ぐらいとか言われてましたし。 管理人:ええ?そうなんですか?じゃあ…早速KAZさんに質問なんですけど…まず、DJを始めたきっかけと、どうしてHOUSEなのか?っていう辺りからお願いします。 DJ KAZ:えーっと…DJを始めるきっかけを話そうとすると結構話がさかのぼっちゃうんですけど、自分の場合はDJを始めたのもHOUSEなのも全てダンスがきっかけです。 管理人:ダンスですか?KAZさんは元ダンサーさんなんでしょうか? DJ KAZ:はい。自分が中学生ぐらいの時にとある番組の中で「ダンス甲子園」というコーナーがあったんですよ。とにかく自分が中学時代の頃が丁度ダンスブームだったんですよね。自分が18歳の頃に6名でダンスチームを結成しまして、20歳頃までそのチームに居ました。まあ、結論から先に言ってしまうとダンサーからDJへ転身をしたんですよね。 管理人:またどうしてダンサーからDJへ転身を遂げようと思ったのですか? DJ KAZ:ええと…20歳の時にそのダンスチームでニューヨークへ行ったんですよ。で、ニューヨークにせっかく来たんだからクラブに行こうって話になりまして、バイナルというクラブのシェルターというパーティーでDJ TIMMYが回してました。ニューヨークのクラブって日本と違って年老いたおじいさんおばあさんとかも普通に踊っててなんだかすっごくハッピーな空間が広がっていたんです。 管理人:お年寄りも踊ってるんですか?それはすごいですね。 DJ KAZ:ええ、すごいでしょ?このパーティーには「オレがやりたかったのはコレだ!」っていう空間が広がっていました。自分が発信するもので人を幸せにしたり楽しませたりするエンターテイナー的な供給です。オレは今までダンスでそれを目指していましたが、DJ TIMMYのプレイを見ていて、DJってこんな空間を作ることができるのか?ってとにかくものすごく衝撃を受けました。衝撃すぎて踊りに来たハズなのにソファから立てませんでした。 管理人:じゃあ、そのパーティーをきっかけにダンスからDJへ転換したんですか? DJ KAZ:そうですね、正直自分のダンスに限界も感じ始めていた頃だったので、良いきっかけだったかもしれません。そのパーティーの後、自分の中で「これで最後」と決めていたダンスのステージ後、メンバーに脱退する意思を伝えました。 管理人:チームの皆さんはとっても驚かれたのでは? DJ KAZ:そうですね、けど、抜けたからじゃあバイバイっていうわけではなかったんですよ。ダンスは辞めるけど、これからはこのチームの音楽を提供させてくれってお願いしたんです。なので、ダンスから音楽担当になったわけですね。 管理人:なるほど…では、DJをやり始めたのは20歳からということになりますか? DJ KAZ:そういうことになりますね、ただ、DJとまでは行かなくてもそういう兆しは中学校時代からあったんですよ。自分のダンスチームの選曲は全部オレがやってたので、正直ダンスと並行して選曲する楽しみみたいなものは感じていましたしね。 管理人:なるほど…しかし、数多くの音楽ジャンルがある中でなぜHOUSEだったんですか? DJ KAZ:これもルーツはダンスなんですけど、それまでストリートダンスってHIP-HOPしかメジャーなものがなかったんですよ。ダボっとしたズボンにあのスタイルですよね。けど、オレはどうしても人と違う事をやりたくて模索してた時に先輩が見せてくれたダンスビデオがですね、HOUSEとの出会いだったんですよ。ドレッドヘアにスマートなパンツ、腰からタオル下げてて…あれは衝撃でしたね…で、「オレこれやりたい!」って先輩に言って… 管理人:そうだったんですか…ダンスが今日までの自分と全て繋がってるというワケですね? DJ KAZ:そうなんですよ、オレの場合はDJもHOUSEも全てダンスがスタートのきっかけになってて、自分にとってダンスはやっぱり切っても切れない大事なものです。初めて自分でオーガナイズしたイベントにもダンスのステージを入れたり、自分がDJをするパーティなんかもダンサー相手のイベントが多かったですよ。 **自身のトラック作りについて** 管理人:KAZさんはご自身でトラックを作ってCDとアナログをリリースしていますよね? DJ KAZ:そうなんですよ、本当にありがたい事です。 管理人:トラック作りは機材は何を使われていますか? DJ KAZ:それが、サンプラーとキーボード中心でパソコンを一切使わないんですよね。 管理人:それはスゴイ!最近はトラック作る方って殆どがパソコンですよね。 DJ KAZ:いやあ…どうもパソコンが苦手で。 管理人:ご自身のトラックを初めてリリースした時の思い出を是非伺いたいのですが… DJ KAZ:初リリースの思い出を語り始めると長くなっちゃいますけどいいですか?ものすごい感動エピソードが2つありまして… 管理人:是非語っていただこうじゃないですか! DJ KAZ:まず1つめはオレの大好きなアーティストでスウェーデン出身のJ-AxelというDJが居まして…J-Axelさんの発したなんでもない「一言」を自分のトラックの中に入れたかったんですよね。で、使うとなるとやっぱり許可をとらないといけないじゃないですか。けどJ-Axelさんは有名なアーティストなので一体いくらギャラを払えばいいんだろう?それ以前にコンタクト取っても果たして返事は来るんだろうか?ってものすごく心配してたんです。それでオレがファーストリリースをするLOOP SOUNDSさんがJ-Axelさんにコンタクトを取っていただけまして…そして返事が返ってきたんですよ。さらに声を使用するためのギャラも要らないって言ってくれたんです。 管理人:ええ!?それ凄いですね! DJ KAZ:そうなんですよ!予めデモを渡してたんですけど、「この音楽なら使われてもいい」って言って貰えたんです。本当に感無量ですよね…。どういう流れか「日本呼んじゃうか?」ってカンジになりまして…コンタクトを取って頂けたLOOP SOUNDSさんの提案だったんですけど… 管理人:日本呼んじゃえって…そんな「ちょっとコンビニ行ってくる〜」みたいなノリで…? DJ KAZ:ええ(笑)で、本当に来ちゃったから本当に凄いんですよ。初来日ですよ。オレね、本当にJ-Axelさんが好きで自分と共演を果たしたアーティストを聞かれたら真っ先にJ-Axelさんを挙げます!それぐらい自分にとっては感動的でとても嬉しいことでした。 管理人:それでその後トラックができてリリースまでの間はどうでしたか? DJ KAZ:いやあ〜…本当、初めてのリリースのくせにすっごい無茶な要求をしましてね、アナログレコードで、AとB1曲づつ、45回転で12インチじゃなきゃ嫌だって言ったんです。 管理人:うは(笑)それはスゴイ… DJ KAZ:でしょ?いやあ、でもLOOP SOUNDSさんは、このオレのわがままをきいてくれて…。本当に感謝ですよね!普通はこんな初めてリリースするド新人にこんなわがまま言われたらそんなの駄目だって突っぱねられるだろうに…LOOP SOUNDSさんの懐の大きさに感謝です。 管理人:初めて自分の曲がレコードになったときの気持ちを是非お聞きしたいです。 DJ KAZ:もう感動を言葉には言い表せないですよね。プレスしたものを30枚ほど頂けたんですけどそのできあがったレコードを貰った日の夜、30枚を全部床に敷き詰めて寝ました。 管理人:ああ…そのエピソードだけでKAZさんの感動が伝わってきます! DJ KAZ:でもね、実際売れるかどうかすごく心配だったんですよ。けどリリースした後、LOOP SOUNDSさんに「KAZ、いいからDMRへ行け」って電話かかってきまして、言われた通りにDMRへ行ってみたらですね…なんと売り切れてたんですよ。 管理人:初リリースで売り切れ!? DJ KAZ:いやあ…なんかDMRさんで配ってるフリーペーパーがあったんですけどね、オレのレコードがそのフリペの表紙を飾ってたんですよ。あれには本当にびっくりしました。で、オレ感極まっちゃって自分のレコードが表紙になったフリーペーパーを持って帰って皆に見せようと思ったんですけど、友達もそのフリーペーパーをものっすごい笑顔でオレのところに持ってきてくれてて…なんか人の温かさを感じたファーストリリースでした。 管理人:…いやあ…それは本気で嬉しい出来事ですね。 DJ KAZ:本当に、レコードをリリースできたのは自分ひとりの力ではなくて、ピアノの音を当ててくれた相方や、無茶を聞いてくださったLOOP SOUNDSさん、そしてフリーペーパーをものすごい笑顔で持ってきてくれた自分の周りの友人たち…本当に色んな人たちに支えられて今の自分があるんだということを深く実感できたものでもありました。 管理人:なるほど…ちなみに次のリリースのご予定は? DJ KAZ:丁度7月に新譜をLOOP SOUNDSさんからリリースします。 管理人:なるほど…じゃあこの7月の新譜情報も載せておきますね。 **DJ KAZZ7月リリースの新譜情報は右の柱をご参照下さい。→ **DJをこれから始める人たちへ** 管理人:KAZさんは「自分だけのオリジナルプレイスタイル」というものはありますか? DJ KAZ:そうですね…たとえばフロアで流行っている最近の曲を自分なりにリミックスして流したりしますね。流行の曲だからイントロが流れれば皆知ってるから、自然とフロアも盛り上がるんですけど、オレの場合わざと「サビ」部分を抜いちゃったりします。 管理人:え?サビ抜いちゃうんですか? DJ KAZ:ええ、ちょっとイジワルですかね(笑)するとフロアでは「いつになったらサビが来るの?」って雰囲気になってくるんですけど、サビがこないまま次の曲にいっちゃうんです。で、お客さんは「今のリミックス初めて聞いた!何バージョン?」って気にしてくれたりして。 管理人:けどそれはKAZさんのオリジナルミックスなんですよね? DJ KAZ:そうです。どこにも売ってない「オレバージョン」です。 管理人:…いやああ〜〜……職人ですねえ! DJ KAZ:自分は100%アナログプレイなんですけど、こうやって自分のリミックスをかけるときだけCDを使います。本当は全部アナログでプレイしたいんですけどね。 管理人:なるほど…じゃあ最後にですね、これからDJを始めたいと思っている人へアドバイスお願いします。 DJ KAZ:オレがエラそうに語っちゃっていいのかな?(笑)ってカンジなんですけど… 管理人:いやいや!自分のトラックまで出せるDJにどうなったらなれるのかきっと皆さん興味深々だと思うんですよ。是非お願いします。 DJ KAZ:そうですね…とにかく何よりも人より多くの音楽を聴くことからでしょうか…それがないと何も始まりません。ジャンルにとらわれずに色んな音楽を聴いて下さい。そして、人にはそれぞれ長所と短所があります。DJをやる上で自分の何が長所なのかを、自分自身でよく知っておくと良いかもしれません。例えば「選曲じゃ負けない」「繋ぎでは負けない」オレみたいに「オリジナルのリミックスを流す」とか…本当に何でもいいんです。自分のこれだというセールスポイントを1つ作ってそれを伸ばしてください。 管理人:なるほど…セールスポイントですか… DJ KAZ:自分の強みを作ることで自然と自信も付いてきます。自己PRもしやすくなりますし。DJって何かを人に伝わらないと意味が無いと思うんです。何かを伝えるためにはまず自分を知ることから…ってカンジでしょうか…すみません…ちょっとエラそうでしょうか…? 管理人:いえ、本当に貴重なアドバイスでした。ありがとうございました。 DJ KAZ:あとは…最近デジタル化が進んできてて、家にいながら何でも手に入る時代になりましたが、自分の足で情報もレコードも手に入れてほしいなって個人的にそう思います。オレはね、自分が持ってるレコード1枚1枚に買った時の思い出があります。「ああ、このレコード買った時、お金使いすぎて電車賃無くて歩いて家まで帰ったなあ」とか(笑) 管理人:ああ、それは自分の足で買いに行ったならではの思い出ですね! DJ KAZ:そうですね。レコードに限らずクラブで出会った人たちとの一期一会を大事にして欲しいです。オレがこうして今DJをやっているのも、レコードをリリースできたのも人とのつながりのおかげですから。 管理人:KAZさんが言うととても説得力があります…今日は素敵なお話をたくさんありがとうございました。 DJ KAZ:いえいえ、こちらこそ本当にありがとうございました!
管理人の感想
KAZさんは本当にきさくでとても話し易く、人とのコミュニケーション能力に
ものすごく長けた方だと感じました。そしてとっても謙虚な方でしたね。
KAZさん自身は有名アーティストとの共演もレコードのリリースも「運が良かった」と話してましたが、
きっとKAZさん自身の人柄が成せる「必然」だったのでは?とものすごく思いました。
この東京で、複雑な人間関係が交錯するClub業界で、KAZさんのような方がいらっしゃるんだな…
と、思うとまだまだ捨てたもんじゃない、私明日から頑張れそうって思いました(笑)
Tokyo House Musicは今後もDJ KAZさんとProject301の活躍に期待していきたいと思います。

DJ KAZ プロフィール

ジャンルにとらわれない幅広い選曲で
札幌PRECIOS HALLをはじめ、
全国のクラブでオーディエンスを魅了している。
Dmitri From Paris,DOC MARTIN(LA),J-Axelなどの
海外アーティストとの共演も数多くこなしている
製作方面においてはProject301として12inch2枚
を含む計3枚のアナログをLOOP SOUNDSよりリリース
好セールスを記録。ヴォーカリストCalynを迎えて
製作されたMICHEL JACKSON--Human Natureの
カバー曲は、something/anything?Records第一弾の
コンピレーションCDにも収録され、話題を呼んでいる。
また、日本トップクラスのダンサー、アーティストへも
数多く楽曲提供を行っている。

DJ KAZのリリース情報


Tactics#1 / Affection
DJ KAZ Presents Project 301 1st EP
2005.12.09. In Store
1,365yen(TAX In)
[LSEP-005]
Side-A: Tactics#1
Side-B: Affection

It's You / Swear DJ KAZ Presents Project 301 2nd EP
2006.09.22. In Store
1,365yen(TAX In)
[LSEP-011]
A-1: It's You
B-1: Swear
Remixed by
DJ KAZ, additional keyboard by NANASE
DJ MOCHIZUKI, Manifold
(J-Axel & K-Marchi)

“It’s You / Swear”
Release / 2006.09.22
LSEP-011 / 1,365yen

SATOMI' Japanese 4th maxi single
「Baby Doll」-DJ KAZ ambivalence mix-
RELEASE 2007.7.11
[ZZCD-30104] 1,470YEN
*M-5 Baby Doll
-DJ KAZ ambivalence mix-

DJ KAZ Presents Project 301 3rd EP
2008.08 In Store
1,575yen(TAX In)
[LSEP-011]
A-1: Music For SANDMAN
B-1: ♭7

DJ KAZ所属ユニット Project 301


DJ KAZ所属レーベル
LOOP SOUNDS

DJ KAZレギュラーパーティー

Child'z Play
@渋谷BALL
毎月第二土曜日
DJ's:KAZ SHUDO

After the color
@渋谷BALL
毎月第四月曜日