DJ MOCHIZUKIのDJ講座



#03 DJ MIXER
2008年11月20日更新

DJの基本  ―ターンテーブルを使ってDJしてみようっ@―

これまで2回の講座で、オーソドックスなセッティング例、そしてDJスタイルの話&ちょこっとDJミキサーの
話をしてみました。なんとなく全体的な概要を書いてみたつもりです。
で、今回からはもう少し具体的にDJプレイの仕方に関して書いていきたいなぁなんて思ってマス。
機材によって、若干テクニックも変わってきますので、機材別に説明していこうかなぁ。。。

ってな事で、今回はターンテーブルを使ったDJプレイ!!!導入編。

最近クラブに行くと、PCを使ったDJが急増していることを痛感します。
痛感って言い方してしまうと、なんかPCDJに関して否定的に思っていると誤解されそうですが、
全くそんなこと有りません。が、アナログレコードをリリースしている者として、若干寂しい気もします。
でも反面、こんな時代なのにアナログ作ってるゾ!というちょっと自慢気なトコもあり、
非常に複雑な思いです(笑)。まー、とにかくDJプレイに関して、時代の流れは、アナログからCDへそして
PCへ移行していることは間違いありません。
そんな背景を知りつつ、あえてターンテーブルを使ったDJプレイの方法を説明しましょう。

まず、いわゆるDJの基本は、音と音を途切れさせないこと。
そのために曲を曲を繋いで行くという作業をします。これは、DJミキサーを使用して行いマス。


基本概念
で、DJミキサーとは、何ぞやということですが、音を混ぜる部分です。
入力部があり、ここにはターンテーブルやらCDJやらPCやらの音を入力させます。
で、出力部があり、ここからアンプ経由でスピーカーに音が運ばれます。
(この辺りのことは、DJ講座VOL.1で書きましたが。。。)
具体的な使い方をターンテーブルで例えると、
まず、DJミキサー一台とターンテーブル2台があったとし、配置は真ん中にDJミキサーを、その両サイドに
ターンテーブルを置きます。ターンテーブルからのアウトプットラインを一台はチャンネル(1CH)/
左ターンテーブルへ、もう一台はチャンネル(2CH)/右ターンテーブルに繋ぎます。
で、マスターボリュームは上げておいた状態にし、左TT(ターンテーブル)の音を出したい場合は1CHの
フェーダーを上げると、右TTの音を出したい場合は2CHのフェーダーを上げると、音がでます。両方の
フェーダーを同時に上げると両方の音が出ます!!これが、音が混ざっている状態ですね。。。
DJプレイは、この単純な原理をフル活用します。 凄いシンプルな話ですが、左TTで曲をかけてて、次の曲を右TTでかけるときに
、右TTの音を上げながら左TTの音を下げるって訳です。 なんか、赤上げて白下げる、みたいな感じですね(余計わかんないか)。
モニタリング

曲と曲を続けてかけようとした時に、まず第一の壁は、次の曲をどうやって選ぶのか?です。
もちろん、ライブセットのようにかける曲を完璧に決めてしまえばそんなセレクトの心配は有りませんが、
やっぱりDJの醍醐味は選曲。その場の雰囲気に合わせて曲をチョイスしていきたいですよね。
(選曲方法に関しては、また別で。。。)
それには、まずモニタリングという概念を理解・把握しないといけません。
モニタリングとは、まず現時点で鳴っている外の音を聴きつつ、次にかける曲(まだ外に出してない音)を
ヘッドホンで確認する作業。DJっていうと、若干頭を傾げ片耳にヘッドホンを当ててるシルエットが特徴的
ですが、まさにあれはモニタリングしてるトコ。ただカッコつけてるだけじゃありません。DJミキサーの
特徴にの一つとして、各チャンネルの音をモニター(ココでは外に出す前に聞くという意味)出来る機能が
あります。基本的には、各チャンネルのモニタースイッチを押すと、そのチャンネルの音をヘッドホンで
聴くことできるようになっています。この機能を使い、次にかける曲をまずセレクトしていくのです。
本講座上では、次曲は今かかっている曲(ハウス)と速さが近く、
曲調も似ているハウスを選んだとしましょうか。


頭だし

で、かける曲も決まって、さて繋げてかけるゾ!って思ったとき、問題になってくるのがビートのズレ。
ビート無しのアカペラやバラードなんかを繋げるときは、普通にフェードインフェードアウトでも
自然な感じですが、ダンスミュージックは、非常にビートがキツイ音楽で、普通に2曲を混ぜようと
するとドタバタ!!になってしまいます。この状態が、クラブの爆音サウンドシステムで鳴らされては、
それはもう悲惨デス。DJ は、このビートとビートを重ねる作業をします。特にハウス系のDJにはこの
作業が重視されます。では、どうやって重ねていくのか?
まずそれには、頭だしという基本テクニックを知らないことには先に進めません。。。
頭出しとは、その名の通りビートの頭を出すこと、次曲のビートの始まり部分を探し出すことです。
レコードに針を落としてください。で、曲が始まって、ビートが入る一番初めの音(バスドラの音が分かりやすい)
が聞こえたらレコードを軽く押さえてください。ビートの頭部分で手動一時停止する感覚ですね。で、
レコードを軽く押さえたまま、レコードを進行方向と逆方向に擦ってみてください。ボコボコボコボコって
感じでキックの音の手ごたえが感じられるハズ。これこそが頭だしです。
この手ごたえが大事です。慣れてくるとかなり気持ちいいです。
この頭だしは、モニタリングしながら行います。今かかっている曲の次の曲をかけようとしたとき、
まずモニターヘッドホンで曲の頭だしを行ってから音を合わせる作業に進みます。


BPM合わせ
今かかっている曲に、次の曲の速さを合わせることを、BPMを合わせると言います。BPMとは一分間に刻まれる
ビートの数っていう意味です。HOUSEと呼ばれる音楽は、一般的にはBPM120~125の曲が多いですね。
で、このBPMを合わせる作業で必要になってくるのが
先に話した"頭だし"です。
では、実際BPMを合わせてみましょうか。。。
今かかっている曲を片耳でよく聴いて下さい。
空いてる片耳はヘッドホンを当てます。
ヘッドホンを当てる耳はどちらでもかまいません。自分がやりやすいほうで。
でヘッドホンから聞こえる音は、頭だしをした部分、要は一番初めのキックの音が出る状態にしておいて下さい
。片手でレコードをかるく押さえている状態ですね。ボコボコって手ごたえを感じる部分です。
くれぐれも、モニタリングしている音は外に出さない状態にしておいてください。
で、今かかっている曲を良く聴きながら、なんとなくメロディーの区切れの良いところで
、スタンバイしている次曲のレコードから手を離してくださいっ。要するに、
現曲が1.2.3.4.5.6.7.8っていう拍子でかかっているその1の音に、
モニタリングしている頭のビートを合わせるって事です。
イチ、ニー、サン、シー、ゴー、ロク、ヒチ、ハチ、はいっ。みたいな感じですね。
なんども、頭の音が合うまでトライしてみましょう。
でもって、イチの音が合えば、大体ニー、サン、シー 位までは音が合うハズ。
で、そのあとはどんどんズレていってしまうのでは?
これを修繕するために、つまりそのまま早さを合わせるために、ターンテーブルのピッチコントロールフェーダーを使います。
これは、ターンテーブルの右側に配置されているフェーダーのことですが、マイナス方向にスライドするとレコードの
回転スピードが遅くなり、プラス方向にスライドすると早くなる仕組みです。今かかっている曲に、モニタリングしている
次曲を合わせたとき、次曲が遅いなぁと思ったらフェーダーをプラス方向に、次曲のほうが速いなぁと感じたらマイナス方向に
スライドします。この時、基本はモニタリングしている曲の速さを調節するようにしたほうが良いと思います。
&ここで、一つアドバイスですが、一番最初は、練習の際BPMが近いもの2曲を選んだ方が、絶対いいです。
すぐ曲を合わせられるんで、楽しいです。最初から全然早さの違う2曲を繋げようとすると、
全然合わなくって全然楽しくないです。
大体慣れてくると、8小節(一小節は4ビート)位でほとんどBPMをあわせられるようになってきますが、
それまでは、曲の大半をBPM合わせに使うくらい丁寧に練習したほうがいいと思います。
どうでしょうか?曲のBPMを合わせるって感覚が分かったでしょうか?


っと、ここまでに、モニタリング、頭だし、BPM合わせ、について書きましたが、この3つはDJの基本ともいえる作業なんで、
とにかく慣れるように練習してみて下さい。文章にすると非常にまどろっこしいのですが、実際現物で操作してみると
非常に単純なことですので、とにかく音を出して、耳と手でその感覚をつかんで欲しいです。
今回の講座は、とりあえずここまでっ。

次回は、この先のミックスに関して書いていきたいなぁなんて思ってマス。でわーっ。

次回のDJ講座は12月20日更新予定です。

管理人


DJ MOCHIZUKI
幅広い選曲と音楽性そして自由自在なミックスには定評があリ、 日本のクロスオーバーシーンの先駆者的DJといえる。日本はもとより 海外からの評価も高い。楽曲のREMIXも行い、制作面でも注目を浴びる。

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#01 音を出してみよー!
#02 DJスタイル

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